野良猫の続報
2007/05/15 12:00:00 社長の独り言
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いろんな方から、「猫は大丈夫?」 「どうなった?」と聞かれます。
ご心配いただきありがとうございます。
エコー検査の結果、子猫たちの心音が聴こえたそうです。一安心。
ただし、心拍数が通常よりも少し少ないんで手放しに喜んではいられません。親猫の様態もまだ安心はできませんし。
あわよくば、手術せず自然分娩で、母猫が初乳を与えられる状態が望ましいのですが、もうしばらくは様子見が必要そうです。
野良猫に教わったこと
2007/05/11 12:00:00 社長の独り言
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昨日弊社のホスティング用サーバー入れ替えがあり、準備・作業・その後のOSのバグと思わしきトラブル対応に追われ、まともに睡眠も食事も取れていない状態でした。
当然ふらふらしながらも何とか出社してサーバーの監視。
ちなみにサーバー構築や入替えについての詳細は別の機会で。本日はちょっと変わった話題をば。
妻からの電話
自転車で勤務先に向かう途中の妻から慌てた様子で電話がありました。
車に撥ねられて血まみれで動けなくなった猫をどうしようか?と。
おそらく妻は『仕事を抜けて車で来れないか?』あるいは『自分のいる近所の動物病院を探してくれ。』というつもりだったのでしょう。
電話を受けながら、私はちょっと違うことをCPUフル回転で考えていました。
選択肢①:最後まで責任が持てないなら、野良猫の運命と理解し見捨てる。
選択肢②:病院に連れて行き、治療を終えたら野良に返してやる。
選択肢③:病院に連れて行き、治療を終えたら家で面倒をみる。
選択肢3つのcase分岐。どの選択肢にも一理あり、どれが正解とは断言できません。
ここから先は自分の考え方次第だと。
実は家では既に3匹の猫を飼っており、どれも元野良猫or捨猫の赤ちゃんをを拾って育ててきた猫たち。
現状でも我が家は目一杯。精神的にも時間的にも。じっくり考えたい所ですが、事は急を要します。
私の妻に対する答えは、『タクシーで行きつけの動物病院に駆けつけろ!』
この方法が最速で、しかも間違いがないから。もしタクシーを汚してしまったら、チップ渡すか弊社までお金を取りに来ていただけばいい。
妻は指示通り猫を動物病院に預け、仕事に向かいました。
病院を訪問
仕事の合間に、動物病院を訪問しました。早速受付の女性に状況を尋ねると、
『何とか容態は落ち着きましたが、詳しくは先生からご説明します。』
なんだか違和感を感じました。気を持たすような言葉遣いなのに、表情はにこやか。単なる営業スマイルには見えない・・・
ともかく、先生に状況をご説明いただきました。
・レントゲンや血液検査からは、内臓のダメージは見受けられない。
・同じく、骨折も見当たらない。
・脳内出血や脳の腫れ、隠れた内臓のダメージで容態が急変する可能性もある。
とのことでした。
不安が残ってはいるものの、一安心。と思いきや、『実は・・・』とお見せいただいたレントゲン写真にビックリ!
なんと、
お腹の中に赤ちゃんが・・・いっぱい・・・
えぇーーーーーー
受付の女性の表情の謎が解けました。そういうことだったのか。
恐る恐るいつ頃産まれそうかと訊ねると、
『いつ産まれてもおかしくありませんねぇ。遅くとも一週間以内には・・・』
えぇーーーーーー
ここから内容が深刻になってきます。
『お母さんと子供の生命、どちらを優先されますか?』って。
えぇーーーーーー
そんなこと、私が決められるわけないじゃないですか?
自分の身内やペットの場合でも相当悩むと思いますよ。
とはいえ、結論をださなければ。
先生にそれぞれのリスク等についてお話をうかがいました。
・お腹の中の赤ちゃんの容態は不明。既に亡くなっている子もいるかもしれない。
・亡くなっている子をお腹に残しておくと、母猫に危険を伴う。
・容態が良くなってすぐ子宮摘出すれば母猫のリスクは減るが赤ちゃんは亡くなる。
・出産を待てば母猫に負担がかかり、死産だった場合に産道で詰まり母猫もお腹に残った子猫も危険になる。
うぅーん。理屈はわかりました。あとは私の決断次第。本日2度目です。
運良く助かった後の問題も大きい。
・病み上がりの母猫が子猫を育てることができるのか?
・母猫はともかく、子猫たちの里親を見つけることができるのか?
・家でこれ以上猫の面倒を見れるのか?しかも産まれたての子猫達を?
・新入りたちは、家の気難しい古株の猫たちと上手くやっていけるのか?
・夫婦共働きで、子猫が成長するまでの間どうやって世話をするのか?
などなど。
私のCPUは、if文やcase文が複雑に入り組んだ出来の悪いプログラムのお陰で焼きつく寸前です。
ここでさらに、先生に追い討ちをかけられました。
『内臓や骨にダメージが見当たらないのは奇跡的です。お腹の羊水や子供たちがクッションになってくれたのかも。それだけに・・・』
もう限界です。お願いですから勘弁してください。
ずっと我慢していましたが、ホント久しぶりに目から汗が出てきました。
私のCPUはFATAL ERRORで停止状態。
Windowsで例えるとブルー画面、Linuxで例えるとカーネルパニック。
正直に言うと、ここで私は思考を放棄しました。一旦リセットしよう。
こうなれば本人(猫?)に聞くしかないと。
猫と初対面
ケージの中を覗くと、身動き一つせず『彼女』は固まっていました。
でも、なんとなく違和感を感じました。違和感も本日2回目。
恐怖や緊張で震えることもなく、声を掛けてもピクリとも動かず。家で飼っている猫や、普段見慣れた野良猫たちの仕草とは明らかに異なるものでした。
相当なショックを受けて緊張しているんだろうな・・・とその時は思ったのですが。
本気で
お腹の子供は亡くなり今後出産もできなくなるけど、自分の生命を助けるか?
自分の生命を賭けてでも子供を産みたいか?
と問いただしてみたかったのですが。
数分間経ったでしょうか、ふと自分の考えに大きな間違いがあることに気付きました。
『猫がどうしたらいいか応えてくれるわけない!』って事じゃないですよ。それ以前のもっと根本的な問題に。
気付いたこと。
彼女には、元々『選択肢』なんて存在しないんですよ。
ドライに表現すれば、大脳が人間のように発達していない猫がif、case、while等のロジックを組み立てられるはずもないんです。
彼女には『もし子供が助かっても自分が死んだら・・・』とか『今回自分が助かっても・・・』、『もうお腹の子供が死んでいたら』なんて発想ははなからない。自分も子猫たちも助かることしか考えていないし、選択もないのだから後悔もしないでしょうね。
だから動物たちは強いんだと思います。人間のようにウジウジ悩んだり、ズルズルと悔やんだりもしないですね。
さらに思い当たりました。
彼女は動けなかったから動かなかったんじゃなくて、自らの意思で動かなかったんじゃないのか?と。
今彼女がすべきことは、
・自分の体力を回復すること。
・自分の精神を安定させること。
・お腹の子供たちに負担をかけないこと。
そのために痛みや恐怖に耐えながらも、意図的に動かないよう努力していると考えれば辻褄が合います。
彼女の行動の謎が解けました。謎が解けたのも本日2回目。
これで私も腹をくくりました。
私も人間として、文明の利器を出来る限り利用して彼女の意思をサポートしようと決めました。
・リスクを承知の上で、母猫も子猫も両方助かる方法を選択する。
・後のことは、助かってから考える。
・この選択が正しいか正しくないかは今後考えない。
早速、現実的な答えを先生と相談しながら見つけます。
しばらく様子をみて、タイミングを見計らって帝王切開で子猫たちを取り上げる。という結論に達しました。
タイミングを見誤れば母子もろとも生命の危険があるのは承知の上で。
後は先生と病院のスタッフにお任せするしかありません。状況が変わって急な判断をしなければならない時にはすぐに携帯に連絡していただけるようお願いして、動物病院を後にしました。
振り返ってみる。
スタッフにサーバーの監視を託し、午後の商談に出かける道中で、今日の出来事を振り返ってみました。
私や妻が『もしも・・・』、『・・・の場合は』、『・・・の時には』等と悩んでいる間に、
当の怪我を負った野良猫は自分ができること、自分がすべきことを全うしていました。
もしかしたら、動物病院の先生もその辺を察しておられたのでしょうか?
いつもお会いする時よりも、なんとなく会話の間が長かったような気がします。
私の気持ちの揺れを見透かしておられた様な気がしてなりません。
だとしたら脱帽です。
ここ1~2ヶ月、トラブルや仕事の忙しさで、私自身本来何をすべきか?見失っていたことを見ず知らずの野良猫に教わった気がしました。
上手に手を抜く
2007/04/17 12:00:00 社長の独り言
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先月、弊社としては大きな物件が無事完了し、今月になっても大きな問題もなく無事稼働中です。
規模的にも戦略的にも弊社の命運をかけたといっても過言ではないお仕事でした。
実はこの物件、開発に関しては担当SEに任せきりで、私からはほとんど手も口も出さなかったのです。
辛くてプレッシャーの大きい仕事だからこそ、SEを成長させるにふさわしい数少ない仕事であり、また、一人で戦う経験をさせないと、SEはなかなか育たないと考えたからです。
もちろん私なりに進捗の状況、要件を満たしているか?、システムのクオリティは問題ないか?等の最低限のチェックはしてきましたが、
質問や相談がない限りこちらから助け舟を出すことはしないと最初から決めていました。
一歩間違えれば担当者と会社が心中しかねないリスクもはらんでいたんですね。
元々このお仕事は、受注段階から納期的にも工数的にもギリギリでかなり無理のある条件を覚悟の上でお受けしたお仕事でした。
さらに初旬の設計段階においていくつかの外的な要因で進捗が遅れ気味になり、クライアントのご希望される納期と仕様を満たすにはかなり厳しい状況に追い込まれていました。
それでも私は、開発途中で『この仕事は大丈夫だ』という確信を持ちました。
数字的な判断ではなく、あくまでもSEとしての勘なんですが。結構外れないものなんですよ、これが。
大丈夫だと感じた理由はただひとつ、
弊社のSEの『手の抜き方がうまい!』と思ったから。
ソフトウェア技術者、特にプログラマは真面目であるほど、不要な所まで品質にこだわってしまいます。これは根っからの技術者であれば仕方がないというか、職人の本能というか。
しかしながら、我々はボランティア団体でもないし、趣味でシステムを開発しているわけもはありません。限られた時間、予算、工数でクライアントの要求を満たし、しかも利益をあげなければなりません。
最悪なのは不要な箇所にこだわりすぎて時間が足りなくなり、本来品質を落としてはいけない部分のクオリティを落としてしまったり、納期に間に合わなくなること。
上手に『手を抜く』とはいい意味で、省力化を図るということです。トータル的に考えれば、開発の短期化、全体的なクオリティアップにつながるんです。
抜くべきところで手を抜けない技術者や、手を抜いてはいけない部分で手を抜いてしまう技術者には、慢性的に納期送れやバグが多いという傾向があるように思います。
今回の場合は『手を抜く』為の判断が早い時期で、しかも的確でした。
一つの例をあげるならば、まずクライアントの日次業務で不可欠な入力・更新系の機能を作りこんで重点的にデバッグをしておき、月次集計や年次作業などのバックヤードの業務周りを後日納品するようにしたことです。
お客様の業務に影響がないのであれば、最終的な検収やご入金時期の営業的な交渉と経営判断さえできれば問題ないわけです。そこはもちろん私が引き受けました。
さらに言えば、最終的な交渉毎を、私に、断りにくいタイミングと内容でレスキュー依頼してきたこと。
これには参りました。私にはNOという選択肢がないわけですからね(笑)
営業や上司をうまくあしらう・・・のも『上手な手の抜き方』の一つですね。
兵馬俑展
2007/04/15 12:00:00 社長の独り言
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県立美術館で展示されている兵馬俑展を妻と見に行きました。
美的センスのかけらも歴史の知識も持ち合わせていない私ですが、『地価帝国』というテーマに惹かれてしまいました。
人が多くてゆっくり見ることが出来なかったのが残念ですが、こういう展示会を見る前や見た後の変わった楽しみ方をひとつご紹介。
できれば事前に、
テレビの特集番組や関連する番組があれば録画しておきます。
予習・復習すると展示会を見るだけよりも楽しさが倍増します。
そして、さらにネットサーフィン。
単語や専門用語が今ひとつ理解できなくても、すぐに検索できますね。大変便利な世の中になったものです。
人を育てる難しさ
2007/04/10 12:00:00 社長の独り言
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先日、とあるお取引先の社長様からお褒めの言葉をいただきました。
『お宅(弊社のこと)の社員をよく3年間でここまで育てられたねぇ。』
あまりこういう場でウチの社員を誉めるのも良くないかも(笑)知れませんが、このお言葉は、社員を育てた側の私へのお褒めの言葉ということで・・・
弊社の場合は、スタッフに在宅で仕事をさせることが多く、私自身がほとんど外回りの仕事で手一杯なので、社員と私が週に一度も顔を合わさないこともしばしば。
逆にそれがいいんじゃないのかと最近思っています。お互いの細かいアラを見なくて良いから。
それに、叱る時には思い切り叱っても、顔を合わさなくて良ければ我慢できますよね。やっぱりずっと社長と一緒だと、社員は息が抜けないですから。
正直、今だから言えますが、ウチのスタッフをここまで育てたのは私じゃないんですよ。お客様なんです。実は、感心しておられる社長様ご本人もその中のお一人なんです。
私は社会人としての最低限の礼儀作法や仕事の進め方には口うるさいけど、仕事の内容に関してはかなりの放任主義です。もちろん、チェックはちゃんとしていますけどね。
業務ノウハウはもちろん、会社対会社のパワーバランスや人間関係の大切さ、押すべきポイントや引くタイミングなど、自分にあったやり方をお客様とのお付き合いの中から体験して学んでいくべきものだと思うのです。
ですから、できるだけ弊社の一担当者であっても、お客様の社長様はじめ経営者クラスとサシで話ができるようなフィールドを作るよう心がけています。
お褒めの言葉をありがたく頂戴するとすれば、このやり方が良かったということなんでしょうね。
とはいえ、今はまだ少ないスタッフでこじんまりした所帯ですから可能なやり方であって、今後会社が成長して人が増えてきたときにどうするべきなのか、今のうちから考えておかないといけないなぁ なんて取らぬ狸の皮算用をしているのでした。
誕生日を祝ってもらいました。
2007/04/03 12:00:00 社長の独り言
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40歳の記念すべき?誕生日です。大台に乗ると、さすがに感慨深いものがあります。
行きつけの料理屋さんで食事をとった後にちょっとしたサプライズが。
室内灯が急に暗くなったと思ったら・・・
私の妻とお店の方が仕組んだそうです。居合わせたお客様といっしょに美味しくいただきました。
花見の続き・・・
2007/04/02 12:00:00 社長の独り言
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お昼休みに自転車で移動中、桜が目に止まり、お天気も良かったので公園でお昼を過ごすことにしました。
缶コーヒー飲みながら、文庫本を2,3ページ読んで、あとはお昼眠。
このところちょっと寝不足気味だったのですっきりしました。